
Codex CLI rust-v0.156.0 リリースノート
はじめに
OpenAI Codex CLI の rust-v0.156.0 が 2026年9月22日(GitHub リリース日、UTC)に公開されました。リリースノートの New Features には、次回起動時から使えるオプションのフルスクリーン UI(/tui)、音声会話のデフォルト有効化、/usage 分析ダッシュボード、エージェントコマンドセンターでのステータスフィルタと worktree セッション作成、6つの新テーマと Mermaid 図・数式の表示、/daemon と --no-daemon の6項目が並びます。
Bug Fixes では、ターン失敗・中断時のストリーミング回答とプランの保持、tmux / SSH でのクリップボード転送、セッション再開時の Plan モード復元、サンドボックス分離の不備の修正などが挙げられています。Changelog セクションには 525 件の PR が列挙されています。
注目アップデート深掘り
1. オプションのフルスクリーン UI(/tui)
/tui で、次回起動時 に使うオプションのフルスクリーン UI を選択できるようになりました。フルスクリーン UI には transcript 検索、マウス選択、右クリックコピーが含まれます(#46732, #46734, #46883, #46895)。
/tui は Codex のセッション内で使うスラッシュコマンドで、選択した UI は次回の起動から適用されます。
2. 音声会話のデフォルト有効化
音声会話がデフォルトで有効になりました。F8 でのトグル、/voice settings での声の選択(今後の会話に適用)、Linux と Windows 向けに同梱された音声ランタイムが含まれます(#44921, #46071, #44622, #44714, #44922)。
あわせて、再生の一時停止中や音声データがまとめて届いたときに発話が欠落する問題も修正されています(#46880)。
実用的な活用ポイント
/usage分析ダッシュボード: アカウントの使用状況、トークン合計、プラグインとスキルのアクティビティを確認できます(#45764, #45769)。- worktree セッションとステータスフィルタ: エージェントコマンドセンターでタスクをステータスで絞り込み、worktree セッションを作成できます。worktree サポートはデフォルトで有効になりました(#46839, #45276, #44870)。
/daemonと--no-daemon: ローカルのバックグラウンドサーバーを/daemonから更新するか、--no-daemonでバイパスできます(#45854, #46088)。- サンドボックス分離の修正: Windows の inbound 接続、Linux / macOS の特権ソケット、macOS の読み取り専用ファイルハンドル経由の書き込みに関する分離の不備が修正されました(#44639, #45984, #46500)。
- tmux / SSH のクリップボード転送: tmux と SSH セッションでのクリップボード転送が修正され、ペーストが個別のキー入力として送られる端末でもタブのインデントが保たれます(#45457, #45454)。
- personality 設定: 非推奨の
friendly/pragmaticpersonality 設定は応答スタイルを選択しなくなりました(#45809)。TUI の personality 選択も削除されています(#44935, #44946)。
全変更点一覧
| カテゴリ | 内容 | 概要 |
|---|---|---|
| Feature | フルスクリーン TUI(/tui) | transcript 検索、マウス選択、右クリックコピーを含むオプションのフルスクリーン UI を追加 (#46732, #46734, #46883, #46895) |
| Feature | 音声会話のデフォルト有効化 | F8 トグル、/voice settings、Linux/Windows 音声ランタイムバンドルを含む (#44921, #46071, #44622, #44714, #44922) |
| Feature | /usage 分析ダッシュボード | アカウント使用状況、トークン合計、プラグイン・スキルアクティビティの可視化 (#45764, #45769) |
| Feature | worktree セッション作成とステータスフィルタ | エージェントコマンドセンターでタスクをステータスでフィルタし、worktree セッションを作成可能に。worktree サポートがデフォルト有効化 (#46839, #45276, #44870) |
| Feature | 6つの新テーマと Mermaid/数式表示 | ターミナルカスタマイズ用テーマ追加、Mermaid 図と数式の直接表示 (#46504, #46054, #45612) |
| Feature | /daemon と --no-daemon | ローカルバックグラウンドサーバーの /daemon 経由更新、または --no-daemon でバイパス (#45854, #46088) |
| Fix | ストリーミング回答/プランの保持 | ターン失敗、中断、サブエージェント完了イベント時にストリーミング回答とプランを保持 (#45549, #46867) |
| Fix | tmux/SSH クリップボード転送修正 | tmux と SSH セッションでのクリップボード転送を修正、ブラケットなしペーストでタブインデント保持 (#45457, #45454) |
| Fix | Plan モード復元 | セッション再開時に Plan モードを復元、過去のプロンプト編集時にスレッド ID と設定を保持 (#45519, #45845) |
| Fix | プロキシ経由ログイン回復 | システムプロキシ経由のログイン回復、OAuth discovery が 503 エラー時に MCP 認証リフレッシュ (#46562, #44636) |
| Fix | 音声再生の安定化 | 再生一時停止やオーディオバースト時に音声がドロップされないよう修正 (#46880) |
| Fix | サンドボックス分離強化 | Windows inbound 接続、Linux/macOS 特権ソケット、macOS 読み取り専用ファイルハンドル経由書き込みを遮断 (#44639, #45984, #46500) |
| Documentation | friendly/pragmatic 設定の廃止説明 | 非推奨の personality 設定が応答スタイルを選択しなくなったことを明記 (#45809) |
| Documentation | プロキシパターン ? の説明 | ? がネットワークプロキシの allow/deny パターンで単一文字マッチすることを説明 (#46027) |
| Chores | TLS 依存関係更新 | OpenSSL 3.6.4 を含む Linux musl ビルド用 TLS 依存関係の更新 (#45149, #45489) |
| Improvement | コマンドセンター機能拡張 | タスクリストフォーカス、エラー保持、ドラフト保持、セッションキャンセル後復帰、アーカイブ確認、Markdown レンダリングなど (#44631, #44651, #44711, #44742, #44744, #44752, #44755) |
| Improvement | 音声機能の安定性向上 | キャプション順序保持、スピーカーフォーマットリフレッシュ、メーター履歴保持など (#44749, #44924, #44925, #44928, #44952) |
| Improvement | TUI 視覚効果とアクセシビリティ | システムのモーション軽減優先、スクリーンリーダー検出時にアニメーション無効化、テーマベーススレッド色など (#44666, #44857, #46040) |
| Improvement | 認証・MCP 関連改善 | MCP サーバー能力露出、OAuth メタデータ管理、信頼済みエンタープライズ MCP 認証、connector 認証失敗検出など (#44826, #44832, #44938, #45459) |
| Improvement | Guardian 関連改善 | 承認無効化、キャッシュアフィニティ保持、コンパクション再利用、チェックポイント処理など (#44617, #44862, #45441, #46522) |
| Improvement | Windows サンドボックス改善 | MXC サンドボックス、ネットワークポリシー、プライベートデスクトップ、サービス統合など (#44658, #44872, #44903, #45169, #46554) |
| Improvement | 処理効率の改善 | 履歴トークン推定の改善、code mode セル間での JSON ペイロード共有、SQLite の読み取りのバッチ化など (#45094, #47036, #47050) |
| Improvement | ユーザー検証とエンタープライズ対応 | ローカル Codex Desktop セッションのユーザー検証、管理モデルプロバイダーの強制、管理設定での強制 macOS プリファレンス必須化など (#44613, #44650, #46032) |
| Change | personality 選択の廃止 | TUI の personality 選択を削除し、Friendly/Pragmatic personality 選択を廃止(#44935, #44946) |
まとめ
rust-v0.156.0 は、フルスクリーン UI(/tui)、音声会話のデフォルト有効化、/usage 分析ダッシュボード、worktree セッション作成、新テーマと Mermaid 図・数式表示、/daemon を追加した機能リリースです。バグ修正では、ストリーミング回答とプランの保持、クリップボード転送、Plan モード復元、プロキシ経由のログインと MCP 認証、サンドボックス分離の不備が対象になっています。
非推奨の friendly / pragmatic personality 設定はもう応答スタイルを選択しないため、これらを設定している場合は見直してください。