Claude Code v2.1.251 & v2.1.250 リリース情報

はじめに
2026年8月29日、Claude Code の v2.1.251 と v2.1.250 がリリースされました。v2.1.250 はバグ修正と信頼性改善のメンテナンスリリースです。v2.1.251 では、モデル切り替え時の制御を可能にする新しいフックイベント、プロンプトキャッシュの詳細メトリクス、リモートコントロールクライアントへのサブエージェント実行状況のライブストリーミング機能が追加されました。また、ファイル操作やプラグインに関する複数のセキュリティ修正、セッション管理やUI周りの多数のバグ修正が含まれています。
注目アップデート深掘り
モデル切り替えフックイベントの追加
v2.1.251 では PreModelSwitch と PostModelSwitch フックイベントが追加されました。これらのフックを使用することで、モデル切り替えをブロック、確認、または注釈付けすることができます。また、SessionStart の再開フックでは、セッションの古さ(staleness)と推定再キャッシュコストを受け取るようになりました。
この機能により、モデル切り替え時の制御が可能になり、特定のワークフローやポリシーに応じた制約を実装できるようになります。セッション再開時のコスト情報は、キャッシュ戦略の最適化に役立ちます。
プロンプトキャッシュの詳細メトリクス
/cost コマンドにセッションごとのプロンプトキャッシュ行が追加され、ヒット率(hit ratio)、ミス数、再キャッシュされたトークン数、ウォーム/コールド状態が表示されるようになりました。また、ステータスラインスクリプト用に対応する prompt_cache オブジェクトも追加されています。
これにより、プロンプトキャッシュのパフォーマンスを詳細に把握でき、キャッシュ効率の改善やコスト最適化に活用できます。
セキュリティ修正:シンボリックリンクとパストラバーサル
複数のセキュリティ関連の修正が実施されました:
- ファイルツール(Read、Write、Edit)が、作業ディレクトリ内で権限チェック後に入れ替えられたシンボリックリンクをたどり、承認された場所の外で読み書きできた問題を修正
- マーケットプレイスエントリで宣言されたプラグインコマンドがプラグインディレクトリ外を指せた問題を修正(現在はパストラバーサルエラーで拒否)
- Workflow ツールがセッションの読み取り許可範囲外の
scriptPathを権限チェック前に読み取っていた問題を修正 - Grep と Glob がシンボリックリンクされた検索パス経由で到達したファイルに
Read(...)拒否ルールを適用していなかった問題を修正
これらの修正により、ファイルシステム操作のセキュリティが大幅に強化されました。
実用的な活用ポイント
v2.1.251 では、サブエージェントやエージェントチームの動作が改善されました。リモートコントロールクライアントへのフォアグラウンドサブエージェントのツール呼び出しと結果のライブストリーミング、チームメイトの最終回答がチームリーダーに到達するようになった修正、バックグラウンドサブエージェントが名前のない兄弟・親エージェントからのメッセージに返信できなかった問題の修正などが含まれます。
また、/usage に支出制限バーが追加され、Claude apps ゲートウェイ経由で支出制限がある開発者向けに rate_limits.spend_limit ステータスラインフィールドが提供されるようになりました。claude --help には attach、logs、stop、respawn、rm が追加され、実行中のバックグラウンドセッションの --resume メッセージには正確な claude attach <id> コマンドが表示されるようになりました。
セキュリティ面では、プロジェクト設定から詳細なベータトレースや raw API ボディログの有効化ができた問題、サンドボックス内のコマンドが出力ファイルをリダイレクトや置換できた問題などが修正され、より安全な環境が提供されています。
全変更点一覧
v2.1.251
| カテゴリ | 変更内容 | 概要 |
|---|---|---|
| Feature | PreModelSwitch / PostModelSwitch フックイベント追加 | モデル切り替えをブロック、確認、注釈付け可能に。SessionStart 再開フックでセッション古さと再キャッシュコスト推定を受信 |
| Feature | サブエージェントのライブストリーミング | リモートコントロールクライアントへのフォアグラウンドサブエージェントのツール呼び出しと結果のストリーミング追加 |
| Feature | 支出制限バー | /usage に支出制限バー追加、rate_limits.spend_limit ステータスラインフィールド追加 |
| Feature | プロンプトキャッシュメトリクス | /cost にセッションごとのプロンプトキャッシュ行追加(ヒット率、ミス、再キャッシュトークン、ウォーム/コールド)、ステータスライン用 prompt_cache オブジェクト追加 |
| Feature | コマンドヘルプ拡張 | claude --help に attach、logs、stop、respawn、rm を追加。実行中のバックグラウンドセッションの --resume メッセージに正確な claude attach <id> コマンド表示 |
| Fix | ファイルツールのシンボリックリンク悪用 | Read、Write、Edit が権限チェック後に入れ替えられたシンボリックリンクをたどり、承認外の場所を読み書きできた問題を修正 |
| Fix | プラグインパストラバーサル | マーケットプレイスエントリのプラグインコマンドがプラグインディレクトリ外を指せた問題を修正 |
| Fix | プロジェクト設定の権限昇格 | プロジェクト設定から詳細ベータトレースや raw API ボディログを有効化できた問題、マネージド設定やホストアプリで固定された OTLP コレクターをバイパスできた問題を修正 |
| Fix | Workflow ツールの権限チェック | セッション読み取り許可範囲外の scriptPath を権限チェック前に読み取っていた問題を修正 |
| Fix | Grep/Glob のシンボリックリンク | シンボリックリンクされた検索パス経由のファイルに Read(...) 拒否ルールが適用されていなかった問題を修正 |
| Fix | 空テキストブロックエラー | モデルが thinking のみを出力したターン後に “text content blocks must be non-empty” エラーで会話が停止する問題を修正 |
| Fix | 初回起動時のモード | 新規インストール後の初回起動で、オートモードをデフォルトとするアカウントでもデフォルトモードで起動していた問題を修正 |
| Fix | Opus 5 の effort パラメータ | thinking 無効時に effort が xhigh/max だと “effort … is not supported when thinking is disabled” で失敗していた問題を修正(effort を high として送信) |
| Fix | Claude Desktop メッセージ配信 | 別セッションから配信されたメッセージへの返信が “not reachable” で失敗していた問題を修正(SendMessage が Claude Desktop 経由で配信) |
| Fix | 並列サブエージェント時の TUI 遅延 | 多数の並列サブエージェント実行時、毎秒の進捗ティックがトランスクリプトに蓄積していた問題を修正(前のティックを置換) |
| Fix | エージェントチームの最終回答 | チームメイトの最終回答がチームリーダーに到達せず、内容のない “available” 通知になっていた問題を修正(アイドル通知で到達) |
| Fix | バックグラウンドサブエージェントのメッセージ返信 | 名前のない兄弟・親エージェントからのメッセージに返信できなかった問題を修正(from がエージェントタイプだった) |
| Fix | マネージド設定によるオートモード無効化 | disableAutoMode がセッション中に到着しても、実行中のオートモードセッションがデフォルトモードに戻らなかった問題を修正 |
| Fix | コンテキストウィンドウのヒント | 現在の Opus モデルが既に 1M コンテキストウィンドウを持つのに “switch to Opus 1M for 5x more context” ヒントが表示される問題を修正 |
| Fix | Claude apps ゲートウェイの認証情報 | 保存された Anthropic プロファイルをアクティブとして扱い、/status に表示したりゲートウェイ 401 でリトライしていた問題を修正(リクエストには使用されない) |
| Fix | クラウドセッションのモデル変更通知 | ホストがセッション初期モデルを設定しただけで、モデルが変更されたと Claude に伝えていた問題を修正 |
| Fix | リモートコントロールの失敗報告 | 組織ポリシーで無効化されている場合に失敗として報告していた問題を修正(静かな通知のみを表示) |
| Fix | /mcp reconnect のエラーメッセージ | リモートコントロールで別セッションで無効化されたサーバーの再接続時、汎用エラーではなく実際の対処法を表示するよう修正 |
| Fix | --input-format stream-json | クライアント注入のアシスタントツール呼び出しがメッセージ ID なしで送信された場合、最初の呼び出しにマージされ結果が失われていた問題を修正(古いセッション再開時を含む) |
| Fix | セッショントランスクリプト上書き | ディレクトリ変更により既存の同一 ID トランスクリプトにセッションが移動した際、トランスクリプトが暗黙に上書きされていた問題を修正 |
| Fix | git worktree のファイル編集 | バックグラウンドセッションとそのサブエージェントが git worktree add で作成した worktree 内のファイルを編集できなかった問題を修正 |
| Fix | プラグインスキルの初期化 | 別の Claude Code プロセスがマーケットプレイスを更新中にバックグラウンドセッションが起動すると、プラグインスキルが全くない状態で起動する問題を修正 |
| Fix | tmux over SSH でのテキスト選択 | SSH 経由の tmux 内で開いたバックグラウンドセッションでのテキスト選択が、フォアグラウンドセッション同様 tmux バッファにコピーされず OSC 52 にフォールバックしていた問題を修正 |
| Fix | SDK MCP サーバーのハンドシェイク | サーバーのハンドシェイク確認が失われた場合に無期限にハングしていた問題を修正(70 秒後にタイムアウト、該当サーバーのみ失敗とマーク) |
| Fix | セルフホストランナーのプロセス残留 | 強制停止されたスタックセッションの Bash ツールプロセスが残留していた問題を修正 |
| Fix | /usage-credits のメッセージ | 管理者が使用クレジット上限を $0 に設定した Team/Enterprise メンバーに対し、上限到達メッセージではなく管理者に問い合わせるよう提案 |
| Fix | --worktree --tmux の GitLab フェッチ | gitlab.com origin のマージリクエスト番号使用時、失敗する GitHub スタイルフェッチを先に試していた問題を修正(GitLab ref を直接フェッチ) |
| Fix | Ctrl+G のエディタ起動失敗 | /dev/tty を開くエディタ(emacs -nw、micro など)でバックグラウンドセッション内の Ctrl+G が “Emacs quit unexpectedly” で失敗していた問題を修正 |
| Fix | additionalDirectories の null バイト | null バイトを含む additionalDirectories エントリが起動クラッシュを引き起こしたり、SDK ホスト/IDE/フック由来の場合に /add-dir や設定更新を破壊していた問題を修正(スキップ) |
| Fix | MCP サーバーメニューのコピーショートカット | サインイン URL のコピー成功を常に主張していた問題を修正(実際のコピー方法を表示) |
| Fix | italic テキストのレンダリング | GNU screen と screen ターミナルタイプを使用する tmux セッションで italic テキスト(セッション要約行など)がハイライトブロックとしてレンダリングされていた問題を修正 |
| Fix | claude mcp add ヘルプテキスト | claude mcp add --header と claude mcp add-json のヘルプテキストが誤ったトランスポートを命名していた問題を修正 |
| Fix | claude ultrareview の早期停止 | クラウドセッション起動失敗時に 30 分待機していた問題を修正(早期停止して理由を報告) |
| Fix | Bash 整数変数への算術式代入 | 整数シェル変数への算術式代入(例: OPTIND=1/0、RANDOM=2+2)が権限チェックで自動承認されていた問題を修正(承認プロンプト表示) |
| Fix | バックグラウンドセッションの環境変数 | ←、/background、--bg でバックグラウンド化したセッションがシェルでエクスポートされた Vertex/Bedrock ゲートウェイ(ANTHROPIC_*_BASE_URL + CLAUDE_CODE_SKIP_*_AUTH)を失い、全リクエストが失敗していた問題を修正 |
| Fix | Max プランでの Fable モデル使用クレジット | Max プランで claude --bg --model fable が、同じアカウントのインタラクティブセッションに Fable 許容量が残っていても使用クレジットを求めて停止していた問題を修正 |
| Fix | オートモードデフォルト化オファー | 無人セッション(エージェントチームのチームメイトペインなど)で “make auto mode your default” オファーが表示され、意図しないキー入力で受け入れられる可能性があった問題を修正 |
| Fix | マネージド設定の承認プロンプト | 設定が変更されていないのに、同じ Claude apps ゲートウェイに再サインイン後にマネージド設定承認プロンプトが再表示される問題を修正 |
| Fix | /feedback 無効時のメッセージ | /bug と /share が無効な場合に /feedback が無効と報告していた問題を修正。組織ポリシーや環境変数で /feedback がオフの場合、ヒント、/help、拒否メッセージで提案されなくなった |
| Fix | クラウドセッション作成時の GitHub アドバイス | 一時的な GitHub 接続失敗後に GitHub セットアップを勧めていた問題を修正(リトライするよう案内) |
| Improvement | CPU 使用率削減 | インタラクティブセッションのターン中、冗長な UI 再レンダリングを削減して CPU 使用率を改善 |
| Improvement | インストールサイズ削減 | ネイティブバイナリが約 5 MB 縮小 |
| Improvement | クラウドセッションのエラーメッセージ | ネットワークプロキシが Bash コマンド中に接続を切断した場合、“connection reset” だけでなくホストと理由を含むツール結果を表示 |
| Improvement | /schedule のメッセージ改善 | Claude Code で設定された MCP サーバーをクラウドルーチンにアタッチできないことを “No MCP connectors” ではなく説明的に表示 |
| Improvement | サブエージェントメッセージのフレーミング | 自分のサブエージェントからのメッセージを、無関係な Claude セッションではなくこのセッション内のワーカーとして Claude に伝達 |
| Improvement | プロンプトプレースホルダー | サブエージェントパネルや /tasks から開いたバックグラウンドサブエージェント/フォークトランスクリプトの表示中、プロンプトプレースホルダーが “Message @name…” と表示 |
| Improvement | MCP サーバー名のサニタイゼーション | エラーメッセージ、メニュー、コマンド結果での MCP サーバー名のサニタイゼーション改善 |
| Improvement | Amazon Bedrock セッション起動 | CLAUDE_CODE_PROVIDER_MANAGED_BY_HOST 下(Claude Desktop など)で Bedrock モデル ID/ARN を与えられたセッションが推論プロファイル検出を待たなくなった |
| Improvement | マネージド設定承認ダイアログ | 前回承認以降に変更された設定のみをリスト表示 |
| Improvement | 不正なツール呼び出し時のリトライ | 不正なモデルツール呼び出し時のリトライで、壊れた出力をリトライコンテキストから削除(Bedrock、Vertex、Foundry を含む) |
| Change | /radio の利用可能範囲拡大 | Bedrock、Vertex AI、Foundry、Claude Platform on AWS、テレメトリ無効時でも /radio が利用可能に |
| Change | Chrome ブラウザアクションの権限チェック | Claude in Chrome でブラウザアクションが常に Claude Code の権限チェックを経由(テレメトリ無効セッションで Chrome 拡張独自プロンプトを使用していた挙動を変更) |
| Change | CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL の優先順位 | デフォルトサブエージェントモデルを設定し、エージェント定義の model: や明示的なスポーン時モデルが優先される仕様に変更(以前は全てオーバーライド) |
| Change | デフォルトコミットトレーラー | 認識された Claude モデル以外(カスタム ANTHROPIC_BASE_URL 経由のサードパーティモデルなど)では Co-Authored-By: Claude Code をデフォルトに |
| Change | Enterprise デフォルトモデル | シートベース Enterprise サブスクリプションのデフォルトモデルを Opus 5 に変更(他のプレミアムプランと同一) |
| Change | /effort の設定保存 | モデルごとにデフォルト effort レベルを保存し、モデル切り替え時に各モデルが独自の設定を保持 |
| Change | アナリティクスの無効化条件 | マネージド設定がゲートウェイログインを強制(または読み取れない)という理由だけでサインイン前にアナリティクスをオフにしない。ゲートウェイサインイン後または DISABLE_TELEMETRY でオフに |
| Change | フッター PR バッジの GitHub API 呼び出し | Bedrock、Vertex、Foundry、テレメトリオフ時のフッター PR バッジが gh pr view ではなく GitHub API を直接呼び出し(gh auth token、GH_TOKEN、GITHUB_TOKEN 経由) |
| Change | サンドボックス内 Bash 出力ファイルの保護 | サンドボックス実行コマンドが出力ファイルをリダイレクトや置換できないよう、ファイル作成・読み取り方法を変更 |
| Change | プロンプトの送信待機 | プラグイン/LSP インストール提案とオートモードデフォルトオファーが、入力中のテキストを送信またはクリアするまで待機(プロンプト送信の Enter で誤って回答しないよう) |
| Change | サーバーマネージド設定の承認要求 | サンドボックス TLS 終端、サンドボックストラフィックのプロキシ経由、資格情報注入、サンドボックス分離弱体化を行うサーバーマネージド設定が適用前に承認を要求 |
| Change | ANTHROPIC_CUSTOM_HEADERS の承認要求 | マネージドまたはプロジェクト設定の ANTHROPIC_CUSTOM_HEADERS が資格情報、組織/テナント、ルーティング、API 動作ヘッダー(例: Authorization、Host)を設定する場合に承認を要求 |
| Change | プロジェクトレベル env の制限 | プロジェクトレベル .claude/settings.json の env が CLAUDE_CONFIG_DIR、CLAUDE_CODE_TMPDIR、TMPDIR/TMP/TEMP を設定できなくなった(シェル、ユーザー、マネージド設定で設定) |
| Change | シンタックスハイライト言語削除 | 稀に使用される 6 言語(1c、gml、isbl、mathematica、maxima、sqf)のシンタックスハイライトを削除、バイナリが 2.5 MB 縮小 |
| Fix (VSCode) | サインイン画面のボタンリンク | “Bedrock, Foundry, or Vertex” ボタンがドキュメントのページトップではなくサードパーティプロバイダー設定セクションを開くよう修正 |
| Change (VSCode) | リモートコントロールバナー | リモートコントロールバナーをフッターピル(リモートコントロールがオンまたは失敗時に表示)に変更、claude.ai/code でセッションを開く。/remote-control でオン/オフ切り替え |
v2.1.250
| カテゴリ | 変更内容 | 概要 |
|---|---|---|
| Fix | バグ修正と信頼性改善 | 詳細は公開されていない |
まとめ
v2.1.251 は機能追加とセキュリティ強化の両面で大規模なアップデートとなりました。モデル切り替えフックやプロンプトキャッシュメトリクスなどの新機能により、より高度な制御と可観測性が実現されています。一方で、ファイル操作やプラグインに関する複数のセキュリティ修正は、本番環境での利用において重要な改善です。サブエージェントやエージェントチームの動作改善、多数のUI・セッション管理の修正も含まれ、全体的な安定性と使い勝手が向上しています。v2.1.250 は詳細の公開されていないメンテナンスリリースです。