
Claude Code v2.1.210 リリースノートまとめ
はじめに
Claude Code v2.1.210 がリリースされました。本リリースでは、ツール実行時の進捗表示改善、権限ルール警告の追加、そして20件以上のバグ修正が実施されています。主な変更点として、長時間実行ツールの経過時間カウンター追加、isolation: 'worktree' サブエージェントのGit操作隔離修正、セッション遷移時の接続安定性向上などが含まれます。
注目アップデート深掘り
長時間実行ツールの進捗可視化
本リリースでは、長時間実行中のツール呼び出しにライブ経過時間カウンターが追加されました。これにより、折りたたまれたツール要約行でもカウンターが可視的にティックし、処理がフリーズしているように見える問題が解消されます。
この変更は、実行が停止したのか処理中なのかをユーザーが判断できない問題を解決します。特にタイムアウト設定の長いコマンドや外部APIへの問い合わせなど、完了までに時間がかかるツール実行時に有用です。
ワークツリー隔離の Git 操作修正
isolation: 'worktree' を使用したサブエージェントが、本来の隔離されたワークツリーではなくメインリポジトリのチェックアウトに対してGit変更コマンドを実行できてしまう不具合が修正されました。
この修正により、サブエージェントの Git 変更コマンドが本来の隔離されたワークツリーに対してのみ実行されるようになり、メインリポジトリへ誤って影響を与えるリスクが排除されます。
実用的な活用ポイント
本リリースでは、権限ルールの書き方について重要な警告が追加されました。起動時に Write(path)、NotebookEdit(path)、Glob(path) を使用している場合、代わりに Edit(path) または Read(path) を使うよう警告が表示されます。既存の権限設定を見直す良い機会です。
また、claude attach コマンドの接続安定性が大幅に改善されました。“job not found” や “agent is still starting” エラーが発生していた問題が修正され、デーモンの準備が完了するまで待機するようになりました。ターミナルサイズ変更も接続完了後に適用されるため、セッション遷移時の操作がより確実になります。
Grep コンテンツモードでのページング動作も修正され、結果の末尾を超えてページングした際に誤って “No matches found” と表示される問題が解消されました。大量のログファイルや検索結果を扱う際の使い勝手が向上しています。
全変更点一覧
| カテゴリ | 変更内容 | 概要 |
|---|---|---|
| Feature | 経過時間カウンターの追加 | 折りたたまれたツール要約行に、長時間実行ツールのライブ経過時間カウンターを追加 |
| Feature | 権限ルール警告の追加 | Write(path)、NotebookEdit(path)、Glob(path) 使用時に Edit(path) または Read(path) を推奨する起動警告を追加 |
| Feature | Memory 書き込みエラー表示 | MEMORY.md インデックスが読み取り制限を超えた際、サイレント切り捨てではなく明示的なエラーを表示 |
| Feature | エージェント数表示 | エージェントフッターに、入力待ちの背景エージェント数を表示(カウント変更時に色強調) |
| Fix | ワークツリー隔離の修正 | isolation: 'worktree' サブエージェントが誤ってメインリポジトリに対してGit変更コマンドを実行できた問題を修正 |
| Fix | ultracode キーワード発火条件の修正 | Webhook ペイロードやリレーされた PR コメントなど、非人間由来の入力で ultracode が発火していた問題を修正 |
| Fix | テレメトリへのテキスト漏洩修正 | UI コンポーネントがスタイル付きテキスト要素外にコンテンツを返した際、クラッシュテレメトリにレンダリングされたテキストフラグメントが漏洩していた問題を修正 |
| Fix | ペーストマーカー漏洩修正 | Claude Code から開いた外部エディタにペーストマーカーが漏洩し、ペーストテキスト周辺に È/É 文字が表示される問題を修正 |
| Fix | claude attach 接続安定性向上 | セッション遷移中に “job not found” や “agent is still starting” エラーで失敗していた問題を修正。デーモン準備完了まで待機し、接続完了後にターミナルサイズ変更を適用 |
| Fix | ツール結果レンダラーのクラッシュ修正 | ツールの結果レンダラーが数値 bigint 値や UI 要素ではなくプレーンテキストを返した際のセッションクラッシュを修正 |
| Fix | フックコールバックタイムアウト誤判定修正 | フックコールバックのタイムアウトがユーザー拒否としてモデルに誤報告され、無人セッションが停止・待機状態になる問題を修正 |
| Fix | cd コマンドのバックグラウンド実行修正 | コマンドがバックグラウンドに移動された後も cd が有効と Claude が誤判定していた問題を修正。ツール結果で作業ディレクトリが変更されていないことを明記 |
| Fix | MCP サーバー切断の修正 | セッション途中で MCP サーバーが再同期される際、プラグイン提供 MCP サーバーが切断される問題を修正 |
| Fix | プラン承認の誤ラベル修正 | 編集なしのプラン承認が “(edited by user)” とラベル付けされ、古いスナップショットでプランファイルを上書きしていた問題を修正 |
| Fix | /doctor の自動モード提案スキップ修正 | Bedrock、Vertex、Foundry で /doctor が自動モードデフォルト提案をスキップしていた問題を修正(これらのプラットフォームでは自動モードにオプトイン不要) |
| Fix | Grep ページング修正 | Grep コンテンツモードで結果の末尾を超えてページングした際、“No matches found” と誤表示される問題を修正 |
| Fix | プレースホルダー保持修正 | スキルやコマンド内の未マッチ $1/$2 位置プレースホルダーがサイレントに削除されていた問題を修正。現在は逐語的に保持される |
| Fix | プラグインキャッシュ一時ファイル修正 | プラグインキャッシュ書き込み失敗時に一時ファイルが残留し、Windows やネットワークファイルシステムでロックファイル名変更が失敗していた問題を修正 |
| Fix | バックグラウンドワーカーの接続リセット修正 | クライアントがバックグラウンドサービスへの接続をリセットした際、バックグラウンドワーカーがクラッシュループしていた問題を修正 |
| Fix | claude agents --effort ultracode 引数伝播修正 | claude agents --effort ultracode が送信先セッションに到達せず、値がサイレントに削除されていた問題を修正 |
| Fix | エージェントビューのタスクトラッカー保持修正 | ← キーでエージェントビューを開いた際、セッションに戻るとタスクトラッカーが消失していた問題を修正 |
| Fix | エージェントダッシュボードの画像保持修正 | セッション削除後、破棄された返信下書きからペーストされた画像がエージェントダッシュボードに残留していた問題を修正 |
| Fix | Git worktree ロック解放修正 | 強制終了されたバックグラウンドセッションが永続的な git worktree lock を残していた問題を修正。定期スイープが所有プロセスが存在しないロックを解放するよう改善 |
| Fix | SDK MCP サーバー接続タイミング修正 | initialize 制御リクエスト経由で登録された SDK MCP サーバーが、次のターンまで接続開始を待機していた問題を修正 |
| Fix | エージェントビューのゴーストフレーム修正 | CLAUDE_CODE_DISABLE_ALTERNATE_SCREEN=1 設定時、セッションからエージェントビューに戻ると重複するゴーストフレームが残る問題を修正 |
| Fix | .claude/* シンボリックリンク同期修正 | 遅れて出現する .claude/* シンボリックリンクがサンドボックスの書き込み拒否リストに調整されていなかった問題を修正 |
| Improvement | Agent ツールの間接プロンプトインジェクション対策 | サブエージェントが読み取ったコンテンツ経由の間接プロンプトインジェクションに対する Agent ツールの堅牢性を向上 |
| Improvement | Bash/PowerShell タイムアウトメッセージ改善 | コマンドがタイムアウトして自動バックグラウンド化された際の Bash/PowerShell ツールメッセージを改善。モデルがハングと明示的なバックグラウンドリクエストを区別可能に |
| Improvement | 自動モードの権限分類器改善 | 外部セッションでは権限分類器がデフォルトで Sonnet 5 を使用。セッション初回リクエストで検証され、セッション全体で固定 |
| Improvement | dataviz スキルの色検証改善 | バンドルされた dataviz スキルのチャート色検証に知覚的 OKLab 色差を追加し、色覚異常閾値を再調整 |
| Improvement | スクリーンリーダー権限モード通知 | スクリーンリーダーモードで Shift+Tab による権限モード切り替え時、変更を音声で通知 |
| Improvement | エージェントビューの選択保持 | エージェントビューで ← キーで移動したセッションが、マウスホバーや矢印キー移動後も視覚的にマーク表示を保持 |
| Note | Fable アドバイザー一時非表示 | Fable アドバイザーの障害を引き起こすサーバー側問題の修正中、アドバイザーピッカーで Fable が一時的に利用不可として表示 |
まとめ
v2.1.210 は、進捗可視化の改善と多数のバグ修正を含むメンテナンスリリースです。特に長時間実行ツールの経過時間表示、ワークツリー隔離の Git 操作修正、セッション接続の安定性向上により、日常的な開発作業での信頼性が向上しています。権限ルールの警告追加は、ユーザーが推奨されるベストプラクティスに移行するための良いガイダンスとなります。20件以上の細かなバグ修正により、UI レンダリング、MCP サーバー管理、エージェント操作など広範な領域での動作が安定化しました。