
Claude Code v2.1.167・v2.1.166 リリース情報
はじめに
2026年6月7日、Claude Codeの2つの新バージョン v2.1.167 と v2.1.166 がリリースされました。v2.1.167はバグ修正と信頼性の向上に焦点を当てたメンテナンスリリースで、Claude Codeの安定性と動作信頼性が全般的に改善されています。一方、v2.1.166ではフォールバックモデル設定(最大3つの代替モデルを順序付きで試行可能)、グロブパターン対応によるツール制御の柔軟化、クロスセッションメッセージングのセキュリティ強化、シンキングトークン制御の改善、APIエラー時の自動リトライ機能追加など、複数の機能強化とバグ修正が実施されました。
注目アップデート深掘り
フォールバックモデル設定:最大3つの代替モデルを順序付きで試行可能
v2.1.166では、最大3つの代替モデルを順序付きで試行できるフォールバックモデル設定が導入されました。この機能により、APIオーバーロードや一時的なサービス障害が発生した際でも、自動的に次のモデルへ切り替えて処理を継続できます。
なぜ重要か
プライマリモデルがオーバーロードまたは利用不可のときに、設定した代替モデルへ自動的に切り替えて処理を継続できます。--fallback-model フラグはインタラクティブセッションにも適用されます。API の一時的な障害で作業が中断するのを避けたい場面で、可用性の向上に寄与します。
グロブパターン対応によるツール制御の柔軟化
v2.1.166では、deny ルールのツール名の位置でグロブパターンに対応し、より柔軟なツール制御が可能になりました。
なぜ重要か
deny ルールのツール名の位置でグロブパターンが使えるようになり、"*" で全ツールを一括拒否できます(allow ルールは MCP 以外のグロブを拒否し、deny ルールの未知のツール名は起動時に警告されます)。ツール単位の拒否ルールをまとめて記述できる点が実務上の利点です。
実用的な活用ポイント
フォールバックモデル設定により、プライマリモデルがオーバーロード・利用不可のときも代替モデルへ自動で切り替わるため、API の一時障害による作業中断のリスクが軽減されます。さらに Claude Code は、想定外の非リトライ可能エラーが返ったときにフォールバックモデルで1回だけターンを再試行するようになりました(認証・レート制限・リクエストサイズ・転送エラーは従来どおり即座に表面化します)。
ツール制御では deny ルールでのグロブパターン指定が可能になり、"*" で全ツールを一括拒否できます。クロスセッションメッセージングの強化では、SendMessage で他セッションから中継されたメッセージがユーザー権限を持たなくなり、中継された権限リクエストは受信側で拒否されます(権限昇格の防止)。
このほか、JetBrains IDE(IntelliJ・PyCharm・WebStorm 等、2026.1+)ターミナルのちらつき修正、Windows での PowerShell コマンド検証のハング修正など、環境依存の不具合修正が含まれます。
全変更点一覧
| カテゴリ | バージョン | 変更内容 | 概要 |
|---|---|---|---|
| Improvement | v2.1.167 | バグ修正と信頼性の向上 | 安定性と動作信頼性が全般的に改善 |
| Feature | v2.1.166 | フォールバックモデル設定 | 最大3つの代替モデルを順序付きで試行可能 |
| Feature | v2.1.166 | グロブパターン対応 | ツール制御がより柔軟に |
| Improvement | v2.1.166 | クロスセッションメッセージングのセキュリティ強化 | マルチセッション運用の安全性向上 |
| Improvement | v2.1.166 | シンキングトークン制御の改善 | トークン管理の最適化 |
| Feature | v2.1.166 | APIエラー時の自動リトライ機能追加 | エラーハンドリングの改善 |
| Fix | v2.1.166 | IDE互換性向上 | JetBrains IDEターミナルなどの修正 |
| Fix | v2.1.166 | プロセス管理の各種バグ修正 | PowerShellコマンド実行など |
まとめ
v2.1.167とv2.1.166は、Claude Codeの信頼性と実用性を大きく向上させるリリースです。特にv2.1.166で導入されたフォールバックモデル設定とグロブパターン対応は、エンタープライズ環境での本番利用において重要な機能強化です。APIエラー時の自動リトライやクロスセッションメッセージングのセキュリティ強化により、チーム開発やマルチセッション運用の安定性が向上しました。v2.1.167の継続的なメンテナンスと合わせて、コーディングアシスタントとしての基盤が着実に強化されています。