
Claude Code v2.1.147 & v2.1.146 リリース情報
はじめに
Claude Code の v2.1.146 が5月21日、v2.1.147 が5月22日にリリースされた。2バージョンの内容は連続しており、主な変更は3つ。/simplify コマンドの /code-review への刷新、ピン留めしたバックグラウンドセッションの常駐対応、そして Windows PowerShell と MCP まわりを中心としたバグ修正である。
注目アップデート深掘り
/simplify から /code-review への刷新
v2.1.146 で /simplify コマンドが /code-review にリネームされ、v2.1.147 でさらに機能が加わった。
単なる改名ではない。旧 /simplify が持っていた「コードを整理して修正する」挙動は廃止され、/code-review は正確性のバグ(correctness bugs)を指摘するコマンドに変わった。レビューの深さは努力レベルで指定する。
/code-review high
v2.1.147 では --comment フラグが追加された。これを付けると、レビューで見つかった指摘を GitHub PR のインラインコメントとして直接投稿できる。
/code-review high --comment
ローカルでレビューを完結させるか、PR にコメントを残してチームのレビューフローに乗せるか。コマンド一つで切り替えられる。
ピン留めしたバックグラウンドセッションの常駐
claude agents の画面で Ctrl+T を押すと、バックグラウンドセッションをピン留めできる。v2.1.147 では、このピン留めセッションの扱いが変わった。
- アイドル状態が続いても終了されない
- Claude Code 本体のアップデートが来たときは、その場で再起動して新バージョンを適用する
- メモリ逼迫時には、ピン留めしていないセッションが先に破棄され、ピン留めセッションは最後まで残る
長時間かけて進めるタスクや、何度も戻って参照したいセッションを、明示的に「残す」と指定できるようになった。
そのほかの修正
Windows・MCP まわり
v2.1.146 は v2.1.124 のリグレッション修正を含む。winget または Microsoft Store 経由で pwsh をインストールしている Windows 環境で、PowerShell ツールが「command line is invalid」で失敗していた不具合が直った。v2.1.147 ではさらに、フック条件 PowerShell(git push*) が一致しない問題や、PowerShell ツールがデフォルトフォーマッタ依存のコマンドで出力を落とす問題なども修正されている。
MCP では、ページネーションに対応したサーバーで resources/list・resources/templates/list・prompts/list が2ページ目以降の項目を取りこぼしていた。大量のリソースやプロンプトを公開する MCP サーバーを使っている場合、これまで一部が見えていなかったことになる。
自動アップデーターとパフォーマンス
自動アップデーターは、ネットワークの一時的な失敗をリトライするようになった。失敗時にはエラーの種別と OS のエラーコードを表示し、現在のバージョンも示す。原因の切り分けがしやすくなる。
大きいファイルを編集したときの差分描画パフォーマンスも改善された。プロンプト履歴は、連続する重複エントリを記録しなくなった。↑キーで同じプロンプトを呼び出して再送しても、履歴に同じものが積み重ならない。
エンタープライズ向けの修正
マネージド設定の forceLoginOrgUUID と forceLoginMethod が、サードパーティプロバイダや API キーのセッションに対して適用されていなかった。ログイン制限を組織ポリシーとして敷いている場合、この経路が抜け穴になっていたことになる。v2.1.146 と v2.1.147 の両方で修正されている。
全変更点一覧
| カテゴリ | バージョン | 内容 |
|---|---|---|
| Feature | v2.1.147 | /code-review に --comment を追加(GitHub PR へのインラインコメント投稿に対応) |
| Feature | v2.1.147 | ピン留めしたバックグラウンドセッションがアイドル時も常駐、更新時はその場で再起動 |
| Improvement | v2.1.147 | 自動アップデーターの改善(一時的なネットワーク失敗のリトライ、エラー種別・OSエラーコードの表示) |
| Improvement | v2.1.147 | プロンプト履歴で連続する重複エントリを記録しないように変更 |
| Improvement | v2.1.147 | 大きいファイル編集時の差分描画パフォーマンス改善 |
| Fix | v2.1.147 | MCP サーバーのページネーションでリソース・テンプレート・プロンプトを取りこぼす不具合を修正 |
| Fix | v2.1.147 | PowerShell 関連の複数の不具合(フック条件の不一致、出力欠落など)を修正 |
| Feature | v2.1.146 | /simplify を /code-review にリネーム、努力レベル指定に対応 |
| Fix | v2.1.146 | winget / Microsoft Store 版 pwsh で PowerShell ツールが失敗する不具合を修正(v2.1.124 のリグレッション) |
| Fix | v2.1.146 | MCP の resources/list・templates/list・prompts/list が2ページ目以降を取りこぼす不具合を修正 |
| Fix | v2.1.146 / v2.1.147 | forceLoginOrgUUID・forceLoginMethod がサードパーティ/APIキーのセッションに適用されない不具合を修正 |
まとめ
v2.1.146 と v2.1.147 で目立つのは、/code-review への刷新だ。/simplify のクリーンアップ機能が、努力レベル指定と GitHub PR コメント投稿を備えたレビューコマンドに置き換わった。旧挙動が削除されている点には注意が必要だが、コードレビューを Claude Code のワークフローに組み込みやすくなった。
バックグラウンドセッションのピン留め常駐は、長時間タスクを扱う使い方を後押しする変更だ。残りは Windows PowerShell や MCP ページネーションといった環境依存の不具合修正が中心で、特定の環境で詰まっていた人には効く内容になっている。