
今回は、直近で発表された1件のAWSアップデートを紹介します
はじめに
今回は AWS Elemental MediaLive の新機能 Video Aligned Locking の1件です。ソースにタイムコードがなくても、映像パイプライン間をフレーム精度で同期できるようになりました。
注目アップデート深掘り
AWS Elemental MediaLive の Video Aligned Locking
Video Aligned Locking は、ソースのタイムコードなしで映像パイプラインを同期する機能です。
これまでの課題(告知の説明)
告知によると、これまで映像出力間でフレーム精度のロックを実現するには、専用ハードウェアへの投資か、複雑な外部同期ワークフローの管理が必要でした。タイムコードは作り込まれた従来型の放送コンテンツでは一般的に標準ですが、一般的なデジタルストリーミングのワークフローでは使えないことが多く、管理も困難です。
仕組みと対応範囲
- ビジュアルシグネチャを使い、複数の映像ストリーム間で特定のフレームを自動で識別・整列します
- 標準パイプラインチャネルに加え、リンクされたクロスリージョンの単一パイプラインチャネルで、フレーム精度の入力切り替えができます
- 対応する出力: HLS、MediaPackage、CMAF Ingest、UDP、SRT
- MediaLive が提供されているすべての AWS リージョンで利用できます
入力の要件は MediaLive ユーザーガイドの Requirements for Video Aligned Locking、設定手順は Implementing Pipeline Locking に記載されています。
SRE視点での活用ポイント
- タイムコードのないソースで冗長パイプラインを運用している場合、パイプライン間の切り替え時のフレームずれを抑える手段になります
- 入力には要件があるため、導入前に上記の Requirements を確認し、実際の映像ソースで切り替えの精度を検証します
- 既存のタイムコードベースのロックを使っている場合は、どのチャネルから切り替えるかを決めて段階的に移行します
全アップデート一覧
| タイトル | 概要 | リンク |
|---|---|---|
| AWS Elemental MediaLive enables frame-accurate pipeline locking for streams without timecode | タイムコードなしで複数ビデオパイプラインをフレーム精度で同期可能にする Video Aligned Locking 機能を追加。ビジュアルシグネチャでフレームを自動識別・整列し、標準パイプラインチャネルとリンクされたクロスリージョン単一パイプラインチャネルでフレーム精度の入力切り替えが可能。HLS、MediaPackage、CMAF Ingest、UDP、SRT 出力に対応。 | 詳細 |
まとめ
MediaLive の Video Aligned Locking により、タイムコードのないソースでも、ビジュアルシグネチャを使ってパイプライン間をフレーム精度で同期できるようになりました。標準パイプラインチャネルとクロスリージョンの単一パイプラインチャネルに対応し、HLS・MediaPackage・CMAF Ingest・UDP・SRT 出力で使えます。